ルーマニア人の移民流出

明後日、教え子の1人がブカレストからいよいよシカゴに向けて旅立つとのメールがきました。幸運にもアメリカの永住権に当選。いずれは田舎に住む両親と兄弟ともども米国に呼び寄せ、将来的にアメリカ国籍を取得しルーマニア人からアメリカ人になります。「おめでとう!」これまで西欧に、カナダに、日本に、、、何人のルーマニア人をルーマニアから「送り出した」だろう。 写真はお別れ会のときの友人達からのケーキ。若者にとっての「夢のアメリカ」がケーキからもその想いが漂ってきます。(ルーマニア人が米国や英国に行くには大使館での面接を含めたビザが必要)


f0050637_22221152.jpgといいつつ、ルーマニアの抱える大きな問題がここにあります。ルーマニアは欧州においてウクライナとベラルーシに次ぐ人口流出が深刻な国で、現在2200万人の人口が40年後には1600万人にまで減少するという国連レポートがあります。若者の多くは、機会をみつけては豊かな西欧や北米、日本に出稼ぎ、そしてそのまま定住する傾向があります。ブカレスト大学の卒業生も80%は外国の企業に就職し国に残る卒業生は僅か。生徒達と話をすると、透けて見えるのは怖いくらいの国に対する薄い愛着心とプライドの無さ・・・。隣のハンガリーの学生は、なんか気概みたいなものがあって「俺達が国をつくる!」みたいな感じが全般としてあるのとは対照的。先月行ったバルト三国も、まだ貧しいながら国をつくる意気込みをそこここに感じ、空港から乗ったタクシー運転手や街の人達の「Welcome to Latvia !」という言葉に感動さえしたものです。

来年予定されいているEU加盟も、EUメンバーになることが魔法の杖のように繁栄の切符のように思っている節もあって、自助努力の観点が若干欠けてるような。韓国やシンガポールなどのNIES諸国、そして今やルーマニアよりGDPも高いタイやマレーシアも外資を活用したとはいえ自助努力で発展を継続させてきたことを思うと、西欧先進国ではなくそういった新興国にも若い人には目を向けて欲しいと思う。

豊かさを求めて若者が自分の力を信じて外に出る。自分に与えられた幸運と機会を生かして国を出ていく。悪いことではないし、現に歴史はそれは繰り返している。米国永住権当選の報は嬉しくもある。でも、どこか複雑な「何か」をいつもこの手の話を知人や生徒から聞く度に思う。Anyway, 頑張れルーマニア!

関係ないけど去年ブラジルのサンパウロに行った際、市内に日系人が100万人!もいると聞き驚愕。市内だけで。(サンパウロは1000万人都市)
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by bunaziua | 2006-02-18 01:19 | ルーマニア  

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