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機内誌評論

機内誌評論_f0050637_12472827.jpg機内誌って好きなんです。我が家には常に最近1-2ヶ月の出張や遊びで乗った飛行機の機内誌が常備?されていて、ちょっとヒマなときにパラパラめくったり。機内誌って表層的にはフライト中の顧客サービスの一環である一方で、実は航空会社や、あるいは国家ブランドを背負った企業側からのアピール/コミュニケーションツールで、莫大な費用をかけて制作される航空会社にとっての「広告」です。個人的に、それゆえに機内誌はその国の文化的背景や美術的なセンス、あるいは顧客心理の採り込みの仕方や考え方が凝縮された「アート」だと思っていて、そういう意味で例え読まないで眺めるだけでも楽しい。ではちょっとにわか批評家になっていくつか独断コメントを。

◇オーストリア航空 -----Skylines
デザインは企業イメージの赤・白が機体デザインと共に機内誌にもいかんなく反映され透明感があってなかなか。好感の持てる品のある仕上り。ドイツ民族らしいデザインゆえに日本人受けもいいのかも。(今はルフトハンザ・グループ傘下)

◇日本航空 -----Skyward 
個人的に毎月表紙に使う写真のセンスは好きなのですが、企業イメージの訴求が機内誌にはなく、機内誌が独立した雑誌のような感じになっているのが残念。もっとリンクさせればいいのに。記事は良質なものが多いが、左開きの英語版は世界的なビッグキャリアの割に貧弱過ぎ。っていうか、JALさんは「安全運転」と「家内安泰」でお願いしますね・・・・。

◇KLMオランダ航空 -----holland herald
デザイン的にはちょっと・・・・。後半は機内販売誌。記事のボリューム・内容も物足りないかな。また、日本人向けに別冊機内誌の<和蘭>があるのは嬉しい。(先月よりエールフランスと合併したことでAFと共通のものに)

◇エールフランス -----Bon Voyage
フランスらしいプライドとセンスを感じる。記事と写真の融合が見事でフランスへの旅や、旅先での期待感を高揚させるうまい演出が必ずある。あまりサービス面で好きではないキャリアなのだけど、機内誌に関して言えば◎。日本語版も別にあり。

◇フィンランド航空 -----Blue Wings
なんかダメダメ。「北欧」の一角を成すだけに私のデザインに対する期待度が高すぎるゆえか。。。内容も薄い感じ。特集記事一本で以上!という感じ。ついでながら、すごくA4を少し大きくしたような変形サイズ(新聞をまとめるときに、こいつだけ曲がってしまうような)も、読みにくいし捨てにくい(←?)

◇大韓航空 -----Morning Calm
ハングルが読めないので、写真だけ眺めるとなんてかいてあるのかスゴク気になる。デザインはイマイチだけど、コンテンツボリュームはかなりのもの。そういえばヨン様インタビュー記事が載った際には日本向けに増刷したらしい。

◇ノースウエスト航空 --World Traveler
なんかよく乗るでの見なれていて読みやすい。可もなく不可もなく。アメリカらしい無難さ。日本語版は隔月で発刊。

by bunaziua | 2006-02-26 01:00 | アート/音楽  

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