
毎晩僕は遅い帰りながら、夜な夜ないろんなものをつまみにワインやら焼酎やらアルコールらしきものをなんでもかんでも4人で飲み続けている日々です。
いやはや、フランスの生情報は貴重です。
彼にとって2年ぶりの日本は、いろんな面でやはり日本のビジネスや街の仕組みは人の意識の面でも非常に進んでいると。彼曰く、基本的にフランス人は怠け者だし、外国のことを知らない人が多く英語を話す人も少ないからすごく内向きで自分達の世界が「普通」だと思ってる節がある、と。若者の失業問題を含めた雇用問題や、移民問題、日本とは比較にならない貧富の差と、停滞する経済とそして治安・・・・日本人が観光地でいく美しく整備された街の裏側、あるいは駐在員として赴き自分達と同じ階級(レベル?)とだけの付き合いだと見えてこない風景が彼らの話から見えてきます。
彼自身、日本の大手企業をやめフランスで今は楽器製作というすごくマニアックな自営業をプロヴァンスでしています。年収にして日本の大卒程度の収入とか。フランスでは起業したり、何か事業を始めた際には政府からの援助として税金年金類の免除などがあって、最低限の生活ができるよう補助があるようで、それがあるので食べるには困らないと。ただ、日本人としては単純に「それは素晴らしい仕組みだね!」と思うところが、フランスでは結局それが若者をはじめとして安易に職を離れて補助金で生活する人が増えるという悪循環になっていると。日本のように、政府はあまり保護していないからこそ起業する覚悟のようなものがあり、経済の躍動を街の中に感じると。1週間35時間という労働時間も、多くを占める一般市民からは不評で、もっと働いて収入を増やしたいのに働けないことが問題となり延長する方向に動いているとか。基本的には、裕福な人には優しい社会構造になってると、彼は言う。
実際、フランスに住む友人の多くが、やはり同じことを指摘していて最近の暴動や労働者のデモに見られるフランス社会に巣食う社会問題が、ここ数年さらに大きくなってきたように思います。観光や短期留学などではわからない、住んでみてわかる真実っていうヤツでしょうか。まあ確かに最近のフランスは客観的にも見てもいろんな問題を多く抱えているように見える国の1つ。もちろん、日本もそうだし、問題がない国っていうのはないけれど、結局、僕が思うのは、
「幸せは住む場所や国ではなく、結局は自分、人でしょ」
ってこと。さてさて、サルコジとロワイヤル、どちらが大統領となるか・・・。サルコジっぽいね。
▲ by bunaziua | 2007-04-24 23:27 | 時事ネタ