一昔前(EU拡大前)のEUは、欧州の西側先進国による「金持ちクラブ」的な存在でしたが、今は東方拡大をして旧共産圏諸国をも内包し、EUといえども国力・経済力は様々。もともとのEU加盟国100に対し、2年前に加盟した東欧諸国はその経済力平均は50、そして今回加盟するルーマニアやブルガリアやさらにその半分の25しかありません。前回に加盟しているスロバキアが、今のEUの西側諸国の経済力を持つのが彼ら自身のリポートで2025年(約20年後)と出ているので、ルーマニアはさらにもっと時間がかかるでしょう。
もっとも、低廉な労働力はEU域内での「工場」、つまりモノづくりの拠点として外資企業の格好の進出先にはなるものと思います。あまり他力本願的にはならずに、ルーマニアとしての独自の経済発展も目指してほしいと思いつつ、今後を見守りたいと思います。
▲ by bunaziua | 2006-10-15 17:14 | ルーマニア